弁天町地域の栄枯盛衰 デートスポット

弁天町地域の過去の栄光を示す地名に「夕凪橋」という情感のある名前がある。地下鉄中央線の次の駅「朝潮橋」との中間ぐらいのところにある地名なので、弁天町エリアからは少し離れているが、明冶・大正のころには、ロマンチックな雰囲気がただよった地域なのだそうだ。
夕凪から先への開発は、まだまだ遅れていて、新田と新田の間にあった水路に架けられた夕凪橋からは、本当に大阪湾の凪と、沈み行く太陽の美しさが拝め、逢引の場所として有名だったという。今は築港の海遊館の傍らで、港の出口に向かい合って立つ二つの灯台の真ん中で、太陽が沈むのを撮影するのが流行っているが、明冶・大正にも「夕凪橋」から同じようなことがあったのだろう。
弁天町の駅のすぐ傍で、これまで話題だった施設は、JR自身が経営していた交通科学博物館である。弁天町駅や大阪環状線の高架下のスペースを利用して、実物のJRの車両一台を置き、信号装置や変電装置など、全て実物が展示され、触れることが出来るようになっていた。最近では、リニアモーターカーの実験車両の展示もあった。実物の食堂車の中で、レストランも開設され、食事ができるようなサービスもあった。しかしいずれも、去年(2014年)の4月6日をもって、閉館となった。大阪環状線全通直後からあった施設で、約50年の歴史に幕が閉じられた。あまり大きくないスペースなので、展示の工夫が行き詰まり、入場者が激減していたのが理由という。