弁天町地域のORC200による再生は成るか「1番街」

さてここからは、いよいよ現在の弁天町地域の話になる。ORC(オーク)というのは、大阪リゾートシティの略で、200は、一番高い建て物は200メートルあることから名づけられたという。一番館にあたるホテル大阪ベイタワー(旧、三井アーバンホテル)は、51階でほぼ200メートルあり、一時大阪一高い建て物だった。弁天町駅前(西側)にあった約3万平方メートルの市有地を、公有地信託制度という制度を使って開発し、他の地域からも、弁天町に遊びに来る人が増えるようにと、目論んだのである。
しかしその目論みは、バブル崩壊以前の80年代末に行ったものであり、事業の完成は、1993年というバブル崩壊後のことであったため、入居者から受けとる金が思うように集まらず、りそな銀行など三つの銀行が請け負った、弁天町駅前開発土地信託事業は、事業主が事実上の倒産に陥り、三つの銀行に600億を越える負債が残った。
裁判の結果、10年以上もたって、補償義務は立案者の「大阪市にある」といった一審の判決がやっと出たが、まだまだ控訴審も最高裁もあり、まだ資金面の決着は付いていない。そういう状態の中で、もう20年以上営業は続いていて、とりあえずは今も、ORCは少しずつ発展している。
1番街は高層ビルで、ホテルが入っていることはすでに書いたが、そのほかはオフィスで、展望レストラン以外に歓楽地はない。オフィスの一部には、大阪市の生涯学習センターも入っていて、いろんな講座を開設している。